Interview: Metal Storm 2009/10 日本語訳
This is the Japanese translation of an interview on “Metal Storm”.
Original text: http://www.metalstorm.ee/pub/interview.php?interview_id=541
カナダのメタル情報サイト(?)”Metal Storm” のインタビュー。
インタビュー:Lauri Porra(Stratovarius)公開:2009年10月5日
紹介するまでもなく、Sinergy、Warmen、Kotipelto、そしてもちろんこのStratovariusといったバンドで世界的に知られるベーシストである。
- まずは、我々MetalStormのためにインタビューの時間をとっていただいてありがとう。
- いえいえ。
- さて、公式サイトを見て知ったんですが、Sinergy、Kotipelto、Warmenなど、あなたは非常に多くのプロジェクトのメンバーであるわけですね。どうやってStratovariusやその他のバンドのための時間を作っているのでしょうか?
- (笑)同時にやってるわけじゃないよ! Stratovariusをやって、ツアーがあってオフがあって、また他のことをしてる。
- 他のいろいろなバンドもあるのに、Stratovariusでもやっていこうと決めたのは?
- 元々常に複数のバンドにいたからね。今はStratovariusに多くの時間を使っていて、他のバンドでプレイする時間は多くはない。Kotipeltoは今は活動していないし、Sinergyも。けどフィンランドでStratovariusを離れてオフのときにも、曲を書いたりその他、何らかやっている。基本的に俺はとにかくすべての時間において音楽に携わってるんだ。
- あなたが他に経験してきたバンドと比べて、Stratovariusの「バンドとしての過程」(レコーディング、ツアーなど)はどうですか?
- Stratovariusでは、ツアーの規模が大きいし、期間も長い。それはより多くの可能性を与えてくれるってことなんだ。他のバンドはほとんどフィンランド国内のみの活動だからね。
- Stratovariusの歴史を見ていたのですが、2007年に北米ツアーを行いましたよね?
- 2005年かな。
- そう、2005年でした。ヨーロッパの観客と北米の観客では、違いを感じましたか、それともそうした点では同じですか?
- そうだね、Stratovariusにとって北米はとても小さな市場だ。ヨーロッパやアジアや南米の大きな会場に比べると、すごく小さい。俺たちみんな北米ツアーをしたい気持ちはあるんだけど、実際あまり収益にはならないから、かなり趣味みたいな感じだね。ただここに来て、音楽を広めたい。小規模だからこそ、ここではいつもとは起きることも違うってことを理解しなきゃならないし。
- 海を超えてのツアーは、エキサイティングですか? それとも、もう新鮮さはなくなってきた?
- 俺にとってはまだまだだよ! ここにツアーで来るのは三度目で、まだ充分に新鮮な物事がたくさんあるよ。でもそれは何度も何度も訪れたヨーロッパの場所だって同じ。他国の文化や風景、その他いろんな物事を知ることにはすごく興味があるんだ。
- 話は変わって、最新アルバムのPolarisが五月にリリースされましたね。これからアルバムを聴くリスナーはどう感じると思いますか? Stratovariusのサウンドは変わりましたか?
- サウンドも進化してるし、バンドも進化してる。だから良質でソリッドな、プログレッシヴ・パワー・メタルと呼ばれてもいいんだけど、そうしたアルバムになったと思うよ。ヨーロッパのメタルが好きなら、きっと楽しめると思う。
- PolarisはTimo Tolkkiが脱退して初めてのアルバムでもありますが、バンドはMatias Kupiainenの加入を決めましたね。Tolkkiの後任を務めるのは大変なことだけど、最終的にMatiasに決まった理由を教えてもらえますか?
- ごく自然なことだったんだ。初めは、Stratovariusとして活動を続けられるのかどうかもわからなかった。俺たちはただ音楽を作りたくて、そしてそこに、彼がいた。俺はヘルシンキのとあるギグでMatiasに出会ったんだけど、彼のプレイにはすごく圧倒させられた。そこでKotipeltoに、彼をぜひチェックするように言ったんだ。それから試しに何週間か、曲作りのために彼を田舎へ連れて行ったんだ。同時に彼が俺たちとうまくやっていけるかどうか、いやな奴だったり変人だったりしないかも知りたかったし。けれど実際Matiasはすごくいい奴で、そこで彼にバンドに入らないかって訊ねた。結局、オーディションしたり加入させようとしたりしたのはMatiasだけだった。他にも何人かに話はしたけれども、本当に加入を考えたのはMatiasが最初で唯一だったんだ。彼の参加はとても理にかなっていると思えたから、それ以上他の人を試す必要性は感じなかったんだよ。
- そうした大きなメンバーチェンジの後の「バンドとしての過程」はどうでしたか?
- そうだね、これまではTolkkiが一人でいつもバンドの全責任を負っていた、特に作曲面ではね。それが、今は俺たち全員がそれぞれにやっている。全員が曲を持ち寄って、みんなで一緒にプロデュースしていくんだ。もちろんStratovariusの全てのメンバーはこれまで沢山のアルバムを作ってきたけど、そこにはリーダーが居た。今は五人の人間がいて、みんなそれぞれがどう動くかを知らなければならない。つまり俺たちはバンドとして正しくやっていくための方法を探さなければならなかった。全員がそれぞれの場所を見つけて、その上で同じゴールに辿り着かなければならないんだ。そこでどうやって確かな決定をするか。それが、俺たちが学んだものだと思う。最終的には、誰であれその曲を書いたメンバーがその曲の責任者になることになった。もちろん全員でその曲を聴いて変えていくわけだけど、誰か一人の司令官がいなければ、決定することができなかっただろうからね。曲を書いたメンバーは、意見を拒否することができたり、最終決定を下すことができるようにしたんだ。基本的にそれ以外の点では、すべてが自然に進行したよ。アルバムにどの曲を入れるかの選択、曲順、アートワークなんかも。みんなで一緒に作っていくという新しいやり方を学んだんだ。
- 先ほども言いましたが、今回のことはほんとうに大きなメンバーチェンジでした。けれども新しいバンド名にはせずに、Stratovariusというバンド名で続けていくということについては?
- 曲ができてから、そのことについて考えていたんだけれど。Jörg Michaelがドラムを録り終えてみたら、それはすごくStratovariusのサウンドだと思えたんだ。俺たちにとって、それは確かにStratovariusのアルバムだった。だから、このバンド名のままで続けていこうと決めたんだ。ちょうどそのころ、Tolkkiもバンド名の件について承認してくれたしね。バンド名を奪いとるようなことにならないというのは大切なことだった。決して俺たちはStratovariusの、遺産って言われてもいいけど、それらを奪いたかったわけじゃない。曲を聴いてみてから、決めたんだ。「きっと、このままやっていくべきだよね?」って。実際にそうしてみたら、ファンもそれでよかったと思ってくれて、Stratovarius存続の事実に対して好意的だったんだ。それはもちろん重要なことで、もし誰もが「だめだ!」って見解なんだったら、「そうか、じゃあやめよう」ってなったかもしれない。けど、今では概ねみんなが幸せになれたように思う。
- ワールドツアーの話に戻りますが、このツアー中、もっと世間に知られるべきだと思うような、アンダーグラウンドなバンドを発見したりはしましたか?
- ああ! ちょうどこの前日本に行ったんだけど。いつもツアーするといろんな人がCDやデモをくれたりするから聴いてみるんだけど、多すぎてすべては聴けないこともある。でも、Alhambraって日本のバンドのキーボーディストがJensの知り合いか何かで、Fadistaっていうアルバムをくれたんだ。ジャパニーズ・プログレッシヴ・パワー・メタルで、何日か聴いてみたんだけど、ほんとにすごいアルバムなんだよ! あんな音楽これまで聴いたことなかった! あれは……何なのかわからないけど、とにかく全てだ! そんな感じのバンドだったよ。いつもツアー道中ではいろんなバンドを聴くようにしているんだ、時間がないときもあるけど。俺とJensに衝撃を与えたバンドについて知りたいなら、Alhambraだよ。昨日はバスの中で一日中このアルバムを聴いて笑ってたんだ。
- とても妙な感じですね!
- すごく日本的だよ。最初は素晴らしいパワー・メタルみたいなんだけど、それから超変なフュージョンに突入するんだ、それにオーケストラみたいになって。完全にぶっとんでるよ。http://www.myspace.com/alhambrafadista
- オーケー、そろそろ終わりになってきました。お約束の「MetalStormの読者へ、最後に一言」の時間です。
- わかんないけど……”Stay metal”! 応援してくれてありがとう……ってもし応援してくれてたらだけど……そうじゃない人も、よろしくね!
Stratovariusが存続して「概ねみんな」がハッピー。約一名以外はハッピー……ということか。