Helloween & Stratovarius 2011/02/27 大阪 なんばHatch

, Gigs 28 Feb. 2011

Helloween & Stratovarius、日曜日の大阪公演の適当なライヴレポ。

Stratovarius

私の目的はもちろんStratovarius。が、そこはあくまでスペシャル・ゲスト、ちょっと豪華な前座。幅広い客層は見渡す限りHelloweenTシャツの中、たまに見つかるStratovariusTの人にもれなく親近感が。私はバンドTとかじゃなく普通の格好だけど。

最前列確実のチケットだったので、如何にLauriとJensが観やすい位置を確保するかが課題。Jens寄りで見すぎるとLauriの運指が見えないので、あまり右側に行くのは避けたかった。が……周りの人の入れ替わりなど色々あって、気がついたら押されてKotiとLauriの中間というよりはむしろKoti寄りの場所に流されていた。あれっ……?

開演待ちの間はHelloweenに関する会話ばかり飛び交っているし、一人参加で暇だし、LauriはまだしもJensの位置からはかなり遠ざかっちゃったし、始まる前から挫けそうになりつつステージの様子を眺める。キーボードを見ても「本物だ!」という興奮より「やっぱ結構、距離があるなー」という感想が出てくる後ろ向きな性格。今回ドラムには模様もロゴもなし。水のペットボトルを配置しにきたスタッフがLauriのアンプの上におもむろにビールを並べていき、近くの人が「ベースの人だけビールなんだ……」と言ってた。笑(Jensもビールだった)

ちなみに、プロ仕様カメラ、フラッシュ、映像・録音禁止などのアナウンスがあったので、この公演はケータイ写真撮影などはOKだったのかも。日本は写真撮る=許可されていても顰蹙(開演前ですら!)という文化なので特に撮りはしなかったが。

今回、LauriはESPカスタム5弦の赤い子一本のみ使用。ゴールドリボンも健在。メタルバンドのライヴで楽器にリボンつけてる人もなかなか居なかろう……むしろ他のジャンルでも見たことない。笑 アンプはAmpeg、私に知識がなく詳細不明だけど多分公式サイトに書いてあるものかな? スピーカにはロゴはなかった。服装はElysiumのブックレットでも着ていたポケットに刺繍のある前ボタンの黒シャツ、ボトムスも黒系。あの服いまいち可愛くないと私は思うのだがご本人はお気に入りのようでよく着てる……しかし例の赤ストール&Lauri自体が可愛いから問題無ーい(゜ω゜)髪もふわふわくるくるでお人形さんみたいで可愛かったー! 途中でストールが外されシャツのボタンも外され……しかし一応そのまま最後まで着ていた。笑

で、ベースアンプが若干センターに向かって設置されてるから私の居た位置のまさに超・真正面。どうもアンプからの音が直接聞こえてくるらしく、他の音がかき消され(゜ω゜)ギター、ヴォーカルは最初ほとんど聞こえず、キーボードも聞こえにくく、曲の全容がわからない状態に……(゜ω゜)とりわけElysiumの曲はベースラインも頭に入っていないし、いま曲のどこなのかすらわからなくなりかけた……(゜ω゜)

Lauri個人の演奏についても、ここまで爆音でベースのみ聴いちゃうと、それはそれでよくわからない。特に低音を高速で弾かれると違和感いっぱい。絶対、実際の演奏はいつものように素晴らしかったことだろうに……見る位置を誤ったっぽい!(というか先述のように不可抗力でいつのまにかそこに辿り着いたのだが)(´;ω;`)

前半ほどこの現象が酷かった気がするので、もしかすると音量の問題もあったのかな?

そんなわけで正直Stratovarius自体が「よくわからなかった」んだけど、それをさしひいても、やっぱりStratovariusでのLauriは、持ち味を50%くらいしか発揮していないんじゃないかという気がする。私がLauriを好きになったのも、思えば他のいろいろなジャンルでの活躍を併せて聴いたおかげだし。

私はなぜかどうもベースの高い音が好きらしく、重低音重視(ただでさえ五弦ベースが半音下げとかいう領域だし、Twitterで得た情報によると今回デフォルトより半音低かったらしい。Kotiのために調整されてたのかな? 全く気付かなかった……)のStratovariusは、それほど単体では好みでない。かなりアレンジされているとはいえ基本的には地味なパートだし。

ただ、あの演奏姿勢の美しさ、そしてステージアクションのかっこよさという点では100%本領発揮って感じ! むしろアクションはメタルというジャンルでこそ輝くと思う。今回、動きは本当にクリアーによく見えたから、全体時間の80%くらいはとにかくLauriの動きをひたすら見つめていたけれど、文句無く美しくそしてかっこよかった。美しい演奏をする人はおおむね弾き方も美しいけれど、中でもLauriは私にとって世界一美しくベースを弾く人だ。さらに華のある全身アクションはKoti様のフロントマンオーラにも負けない……と、思う。決してメタル・ロック専門ではないにも拘わらず、最高のロックスターでもある。そんなところも素晴らしい!

思ったよりは長時間Lauriは定位置付近にいて、つまりは近くにいたからよく見えて良かったのだけど、にこにこ度が低かったような気がする。Lauriの必殺兵器・あの満面の笑顔の記憶があまり無い! 何故だろう、機嫌悪かったんだろうか……と帰りの電車でずっと考えていて、ふと閃いたのだが、果たして自分はそれほどLauriの顔を見ていただろうか いや ほとんど見ていない(゜ω゜)うん近くで手元を一生懸命見つめてて表情まで見る余裕がなかった……だから印象に残っていないだけで、きっと本当はもっとにこにこだったに違いない。

一度Kotiの横に来て屈んで弾きながらその前方の観客(=我々)に向かって笑顔を振りまいてくれたのは覚えている。逆光でよく見えなかったけれど超オーラ出てた。あの瞬間ばかりは周りの人全員Lauriファンになったにちがいない!!

Kotiは昨年末から喉を痛めていて、一時期はYouTubeの映像を見るのも辛いような惨状だったが、最近ちょっと復活したようで良かった。のだけど、ヴォーカル音があまりに聞こえなかったため、単に聞こえないのか歌えていないのか判別がつかず、良かったのか悪かったのかわからない……。

Matiasについては……何しろギター音がほぼ終始ろくに聞こえなかったので感想書けない。さらに私の位置から詳しく見ることは困難だったので(たまにJens側に出張していたものの、それはそれで少し遠くて)、存在感までも希薄……。行った人のレポを読むとMatiasはとても素晴らしかったようなので、残念すぎる。

Jensのキーボードは素晴らしかったけど、曲によってはやはり、辛うじて聞こえる、という感じに。気のせいだろうが、前回見たときよりテキトー感が増していたような気がした……。まああの適当に弾いているような動きで実はすごいってところが良いのだろう。スポットライトに照らされ、サラサラの薄い髪がなびくその神々しい御姿はファンタジーに出てきそうであった。もっと近くで観たかった……。ふと見ると、キーボードにタコみたいな紫(?)の物体が付いており、それを持って操作していた。よく見えなかったけどあれはなんだったんだろう。(追記:タコではなくアヒルだったらしい(゜ω゜)アヒル……)飄々と弾いている印象が強かったものの、ときどきひっそり変顔してたりメロイックサインしてたり、楽しそうではあった☆ 何かの曲のときには大声でカウントをとっていたような記憶……Hunting High & Lowかな? Black Diamondの前にはKotiがせっかくJensを紹介してくれているのに、本人はヌボーとタオルを完全に被って頭拭いてて台無しだ。笑 まあそんなところが素敵なのです!!☆(゜ω゜)

そしてJörgは相変わらず素晴らしくかっこよかった! 流石にドラムは聞こえるし、動きもよく見えた。前と変わりなくパワフルで、見た目的にも元気そう。スティック投げもやってた☆ 最初にKotiのMCで、Jörgは病気を患ってたけど戻ってきたんだ! という旨の案内があって、みんなの大声援に迎えられていて嬉しかったーー(´;ω;`)癌というニュースを読んだときは本当どうなることかと思ったので、よかったよかった。これからもみんな元気で末永くやってほしい。

あまりに極端な環境で観たせいで、まともな感想が出てこないけど、そこはさすがに最前列、周りも前座スペシャル・ゲストとしては、すごく盛り上がっていた! おそらくStratovariusには興味がなく単に場所取りって人もいようし、ノリ悪かったらどうしよう……と思っていたが杞憂に終わった。かといって死にそうになるほど押されることも少なく、良い感じ。というか実は、前に単独公演観たときJens前だったせいか観客が最前列とは思えない静かさだったため、ちょっとなめていて……想像以上に押され、自分はともかくポケットにつっこんでたiPhoneが死にそうでちょっと焦った。

途中、唐突にモッシュ状態になって何事かと思ったら目の前でKoti様握手大会になってたりも……。Kotiが目の前に来たことに気付かずLauri & Jens方向を観ていたんだ。うん……おそらく私の目の前、超至近距離にKoti様がしょっちゅう居たらしい。猫に小判とはこのこと。

私が右側のLauri & Jensを見ようとすると常に右側の皆さんがKotiの方向を見ていて……それはもう目が合いそうになるレベルで。この強烈なアウェイ感。代われるものなら場所を代わりたかった。もしかしたら右の人達(友達数名組、私より後から間に入った)は逆にもっとセンターで見たかった or どちらでも良いという可能性だってあるのだし、開演前に訊ねてみればよかったのだろうが、そんな勇気もなく。結果として、Koti寄りの場所に居ながら&人の流れに完全に逆らってLauriやJensを見続けるのもなんだか気がひけて(Kotiにも失礼な気がするし。ってまあそんな一観客の行動などどうでもよかろうが)完全燃焼できなかった(´;ω;`)

ラストから二曲目に移動したHH&Lでコール&レスポンス的な演出が。この曲ってそんなに人気なのか。盛り上がりがすごかった! Black Diamondよりすごいくらいで、みんな大合唱してて楽しかった分、すごく押されて苦しかった。笑

そして新譜が出た今もなお一番好きな曲である、Deep Unknownが聴けたので満足!! 好きすぎて音のバランスなんか気にならないほどだった。特にどこを観ていいか目移りするソロパート、さらにその最後のフレーズが、この瞬間のために聴いてる!!! ってくらい高揚感があって大好き。そしてああいうフレーズを弾くときのLauriの左手の美しさ……。本ー当ーに美しかった。美しかった。もう百回くらい言いたい。生Deep Unknownを観るのはこれで3回目だけど、1回目は観る位置を誤って死角で、2回目は遠くて詳しくは見えなかったので実質初めてのようなもので、間違いなく今回最大の感動の瞬間だった。……我ながらピンポイント過ぎだ。

最後はお約束のBlack Diamondで、やはりギター・キーボード等が聞こえにくいせいで感動40%減くらいの感じになりつつも、まずまず楽しく終了。あっさり気味で、終わってしまうーっていう感慨に浸る暇もあまりなかった。

Lauriは最後まで下手側の観客とハイタッチしたりとフレンドリーにコミュニケーションをとっていて(こっち側にも来てほしかったな……)、皆が並んでいる挨拶の列に慌てて戻ってた。挨拶もあっさり終了。計一時間ほどでした。

とにかく……ベースの良さというのは他のパートがきちんとあってその中に輝いてこそである……という当たり前のことを改めて痛感したりもしたライヴであった……あまり前で見すぎてはいけないということなのでしょうか。けどやっぱり折角なら近くで観たいしジレンマだ。

セットリスト。(mixiから引用。自分では途中の順番が記憶にない……)

  1. Darkest Hours
  2. Speed of Light
  3. The Kiss of Judas
  4. Infernal Maze
  5. Legions
  6. Deep Unknown
  7. Forever
  8. Under Flaming Skies
  9. Hunting High and Low
  10. Black Diamond

ちなみにすぐ近くの人たちがリストを貰っていたけれど、みんなHelloweenに向けてそのまま待機中という状況柄、写真を撮らせて貰うのは不可能な状態だった。

やはり曲数は少ないし、単独公演では必ずあるベース・ギターソロコーナーが無いのは残念で仕方ないけれど、日本ツアーの途中から新しく入ったらしい、Infernal Mazeが聴けたのが嬉しかった……! どんなふうになるんだろうとドキドキするのも楽しい。明らかに……周囲のノリは戸惑っていたが。途中からは盛り上がっていてよかったけど。みんなで集合し、目配せしあってスタートしてたのはこの曲だったかな。

Under Flaming Skiesも。こちらは今のところそれほど好きな曲ではないんだけど、新曲を増やしてくれるのは嬉しい!

確か、いつもと違う曲をやるというようなことを言って始まったのがForeverだった。他公演では代わりにMove The Mountainをやっていたようだ。そんな! 正直Foreverはもういいよ……逆にMove The MountainはElysiumで一番メロディが好きな曲だったし、Jensの活躍も見たかったので、残念な変更。でもForeverは人気の高い曲で、多くのファンはむしろ私とは逆の気持ちだろうから、他で新曲を増やした分、バランスをとったのだろうか。「リクエストした」という会話も聞こえたので、ファンからの要望も多かったのかもしれない。

少しずつ、Tolkkiさん時代の曲に頼ったセトリから脱却しつつあるように思える。それだけ、アルバム”Elysium”がバンド的にも自信作だったのかな。昔の名曲は最低限でいいから、どんどん進化し続けてくれると嬉しい。

そしてできれば一曲くらいLauriの曲もやってほしー……。Forever Is Todayは人気高かったようなのにあっさり消えちゃったし残念だ。まあ今回10曲の狭き門では仕方がないか。いつかはLifetime In A Momentが聴きたいが、今のところやらないってインタビューで言ってたし、無いだろうな。

思い残すことは多く、なんだかネガティブかつ意味不明なレポだが、でもでも最前列で間近でLauriを観られて、それだけでかなり幸せだった!!


Helloween

Helloweenは「Keeper of The Seven Keys」だけ持っていたけれどちゃんと聴いていなかった。少し前に現メンバーの名前を確認し、「Are You Metal?」のMVをネットで見て曲調の変化に驚くもそのままで、前日にやっぱり最後は盛り上がりたいなと思い直し、アンコール二曲が「Keeper〜」の曲だったから、一夜漬けで歌詞など見ながら覚える。

さすがに最前列で観る勇気も元気もなく、一旦外に出て休憩。開始直前にもう一度入って観た。後ろでまったりの予定が、せっかくの機会だしーと思っている間に結局前から1/3くらいの場所にいたけど。

とりあえず視覚的に観たいのはやっぱりベースだなーと思い、事前に聞いたり観たりした情報ではベースのMarkusは左(下手側)にいたような気がしたので、中央より少し左に。が、私が見える範囲では常に反対側に居て、あとは後ろに下がって見えなくなっちゃったり? よく動いていたから彼の定位置がどこなのか最後までわかりませんでした。笑 しかし前方の見通しが良くて、右手の動きまでちゃんと見えるときも多かった(私は身長が低いので画期的!)。気のせいかベース音は控えめだったけど、Eagle Fly Freeの途中のとことかかっこよかったなあ。Markusはピックと指弾きを使い分けていて、確認できた範囲では昔の曲の方が指率高かったような。一曲中で使い分けていることもあった。何かの曲のときにさりげなくスラップ入れてたのもかっこよかった。スラップばかりの曲は好きじゃないんだけど、ちょこっと入るのが好きなんだ☆

ヴォーカルAndiはよく喋るおもしろいひとだった。が、今度は周りの人が合唱しまくるという理由により、ヴォーカルがときどき聞こえなくなる(゜ω゜)みんなフルコーラス歌えるほど盛り上がるのは羨ましいが……。歌は普通によかったと思う(適当で申し訳ない……)

ギターのWeikiさんは私の位置からはあまり見えず、しかしかっこよかった。日本ではこの人の名前は「マイケル・ヴァイカート」となっているようだけど、メンバー紹介ではドイツ語読みで「ミヒャエル」と言われてたから意味なくニヤっとしちゃった。もうひとりのギターSaschaがよく見えた。黒髪にオサレひげ、派手タトゥ、ひらひらの肩章をつけた衣装にキラキラストラップ、とひとり異彩を放つおしゃれさん。ツインリードギターのライヴってあまり観たことがないので新鮮だったけど、ソロ部分以外私にはどっちが弾いてるのか区別が付かなかった。(´∀`*≡*´∀`)

ドラムのDaniもかっこよかった。最も新しいメンバーのようだけど、個人的に一番かっこいいなーと思ったのがドラムかも。ドラムソロもあって楽しかった。ただ距離と角度の都合であまり姿は詳しく見えず、最後まで顔が覚えられませんでした……。

アンコール催促は観客が「Happy Happy Helloween♪」と合唱するんだね! 全体に、過度にシリアスだったり暗かったりしない、和やかで楽しい雰囲気のバンドなんだなーって印象。そしてStratovariusとは違って、みんなに芸能人☆って感じのオーラがあった……笑

そんなわけで、思ったよりずっとHelloweenも楽しめた。キャッチーなメロディが多いから、帰路の間中、歌メロが頭から離れなかった。知らない曲も多かったけれど、細かいところを楽しむのではなく、フェスで良いバンドを観られて楽しかったーというときみたいな感覚。若干「いっぱい曲やれて、ドラムソロまでやれていいよな」とか「MCの時間がかなり多いからその時間をスペシャル・ゲストに分けていただけませんか」などという僻みの気持ちがなかったと言えば嘘になるけど……。(*´∀`)

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