Lauri Porra “Lauri Porra” (album)

, CD Reviews 1 Jan. 2011

実を言うと、私はEmma Salokoski EnsembleとかKriyaとかWarmenの3rd(の一部)とか、の方がより好きなんだけど、でもやっぱりソロアルバムは外せない。

この1stアルバムは「自画像」だということで、タイトルもまさに「Lauri Porra」。日本盤には充実したセルフライナーノーツも付属していて、Lauriの背景を知る上でも役に立つ。

Stratovariusのメンバーとして有名になったから日本盤まで出ているのかと思うけれど、全く違うジャンルなのでそこは注意。いろいろな曲調があるけれど、強いて言えばジャズ、ワールドミュージック、静かめのプログレ、などかな。

参加ミュージシャンは、

Lauri Porra (Bass)
Tuomo Prättälä (Piano, Rhodes)
Timo Kämäräinen (Guitar, Lap steel)
Jussi Lehtonen (Drums, Cymbals)
Mikko Kaakkuriniemi (Drums)
Jukka Uljas (T. Sax)
Janne Huttunen (A. Sax)
Tero Lindberg (Trumpet)
Jay Kortehisto (Trombone)
Emma Salokoski (Vocals)
Gulfam Sabri (Tabla)
Veli Kujala (Accordion)
Alexi Laiho (Guitar)

Tuomoさん、Timoさん、Emmaさん、Mikkoさんといったおなじみラインナップ。ただし、Emmaさんの歌は歌詞はなくて幻想的な声のような感じ、Alexiのギターもけっこう効果音みたいな感じで共に1曲のみ参加、帯に「アレキシ・ライホ参加!」とか書いてあるけどそのあたりに期待しては絶対にいけません。Tuomoさんはけっこう活躍している。

冒頭の「Hanna」はLauriのトレードマークみたいなハーモニクスのベースソロで始まる静かな曲。「メロディは指でオーヴァートーンを弾いて、ベース・ラインは親指で弾いている」という解説がある。Tuomoさんによるピアノも美しく、個人的には、一曲目にして一番くらいに好きな曲かもしれない。

「Heist」もお気に入り。金管楽器が目立つ、ウォーキングベースが楽しいジャズナンバーで「70年代フィンランド風サウンド」だそう。

「Earth Mother Goddess」はフィンランド盤では「Akka Manteren-Alainen」という題のようだ。エキゾチックな曲、私の勝手なイメージだと原始のアフリカとかそんな感じ。Kriyaに通じる雰囲気もある。Kriyaと同じGulfamさんの叩く「タブラ」も入ってるしね! この曲中盤のベースラインはLauriの癖がよくでていると思う。笑

映画サントラ風の「Headache」(原題「Päänsärky」)は中盤のフリージャズ(?)部分がかっこいい。ちょっと玄人向けって感じで、私の好みとはちょっと違うけど、興味深い曲。

中盤にこのアルバム内で意識と無意識の区切りとなるプログレ曲「Borderline & Beyond」。

それから「Valse Triste」(悲しきワルツ)というジャン・シベリウスの劇音楽(この曲についてはこちらにも)のベースソロアレンジ。これがすごく繊細で美しいソロベースの曲で、真摯にシベリウスと向き合ってみた……というイメージ。Lauriのことが語られるにあたっては、良くも悪くも血統のことがついてまわるようだけど、これが「無意識」章の最初にくるというのが深い。

「Tapiola」「Solutions」「Oblivion」は一連の曲で、それぞれ誕生、人生、来世を表すそう。

「Tapiola」はピアノとフレットレスベースがメインの神秘的な曲で、このあたりまでくるとなんとなく作曲家・Lauriの雰囲気がつかめてくる反面、あまりに静かな曲なので若干、私には眠いところも……が、次の「Solutions」で目が覚める。セルフライナーノーツにもこの表現があるけれどとにかく「カオス」。エンディングの「Oblivion」も単品ではいまいちよくわからないというか、エフェクトがかかってないほうがいいのになあなどと思うけど、全体を通しての流れの一環と考えると面白い。

曲単体では前半の方が好みなんだけど、これはある種のコンセプトアルバムのような気がするので、最初から通して聴くのがやはり好き。

ラウリ・ポラー
ラウリ・ポラー

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