Ben Granfelt Band “The Past Experience 1994-2004”
Lauriの関わっているアルバムは数あれど、普通のギターロックというのは意外と珍しい……気がする。
実はこれはベスト盤で、このバンドにLauriが在籍していた時代のオリジナルアルバムは2001年リリースの”All I Want To Be”だけのようなんだけど、そちらが廃盤で見つからなかったのでベスト盤を買いました。※その後、eBayで発見したので聴けました。
このバンドを率いるBen Granfelt(ベン・グランフェルト)は、90年代前半にLeningrad Cowboysで活躍したヘルシンキ出身のギタリストで、2000年代にはWishbone Ashにも在籍していたらしい。関係ないけど空手二段らしい。Leningrad Cowboysってなんか名前聞いたことあるけどまさかフィンランドのバンドとは思わなかったわー。
他のバンドメンバー:
たまにキーボードの入っている曲もあるけど、殆どの曲はシンプルなスリーピースバンド形態のようである。スリーピース好きとして、これはポイント高い!
ドラムはMiri Miettinen(ミリ・ミエッティネン)。あまり有名な人ではないのか、詳細は不明。(ちなみにこの人もRockway.fiに出演しているようだ……しかもBenさん自身もだった。狭い世界だな!笑)
ベースは結構メンバーチェンジが激しいようで、このアルバムに入っている曲だけでも、古い方から、Kari Leppälä(カリ・レッパラ)、Ako Kiiski(アコ・キースキ)、そしてLauriと三人もいて、さらに現在はJohn Vihervä(名前の読み方がよくわからないが実はStratovariusの初代ベーシストだそうだ)という人になっている。
曲調:
ハードロック・ギタリストがあまりハードでないメロディアスなロックバンドをやってますって感じのバンド。
さすがにベスト盤だけあって、これでもかーと良い曲が続出。当然ながらギターが主役のアルバムで、私には猫に小判な感もあるけれどタイプ的にはとても好みです。普通に一般ウケしそうなキャッチーなロックがメイン、中にはかなりファンキーな曲があったり、かと思えばジャズっぽいというかジャムみたいな曲もあったり、いろいろ楽しい。ギター中心といっても、ベースも充分活躍している。
Benさんは自ら歌も歌っているけど、あくまでギタリストが歌ってます的な感じ……まあアッサリした無難な声なので、専業ヴォーカルを入れて変に濃くなるより個人的にはいいが、だがしかし歌無しの曲のほうが良かったりして「あのー、歌わなくてもいいんじゃないでしょうか」と思えてくるのは否めない。笑
いきなり一発目がなんか他とは違うミクスチャー風の異色曲で、歌もラップ。(笑)ラップはLauriのアイディアとあって、オリジナルアルバムのデータでもLauriの担当パートが「ベース・編曲・クレイジーなアイディア」とかなっていたりする。笑
その当時のLauriといえばハタチそこそこ? どういう経緯でこのバンドに抜擢されたのか知らないけど、大概いつもかなり年上世代のバンドに入って対等に渡り合ってるのはかっこいいと思う!(*´∀`)
このベスト盤には、Benさんによる各曲のちょっとした紹介文が書かれているんだけど、その中で「これはLauriのアイディアで〜」とか「MiriとLauriのグルーヴでよくなった(古い曲の新バージョンについて)」とか「このタイトルはLauriとMiriと俺のこと」とか、ときどきLauriの名前が出てきてうれしい! 他二名のベーシストについては全く何も書かれていないのに、きっとBenさん的にはLauriはかなりお気に入りだったかも☆ と勝手に決めつけてみる(*´∀`)
しかし、Lauriじゃない時代の曲もとても良いです(*´∀`)笑 手に入りにくいのが難点だけどオススメな一枚。
Ben Granfelt Official Site: http://www.bengranfelt.com/